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今日は連投です。 ともすれば鉄道模型の蟻地獄に自ら陥りそうになる自分をかろうじて戒めている 自分ですが、自動車はそうもいきません。 なにしろ中学時代にミリタリーから転向してから30年以上なので完全に自分の 脳細胞に組み込まれている嗅覚があります。 写真は、とあるリサイクルショップでみつけた1:43スケールの自動車模型です。 フランスのマルセイユにあったメーカーです。 かつて、ヨーロッパには趣味性の高い1:43スケールの中小の ガレージキットメーカーと呼ばれるレジン製の模型会社がたくさんありましたが 単一通貨の導入と、中国製の安価な製品の台頭で雲散霧消してしまいました。 中身は、、、、 大きさの比較の為に鉛筆を置いてみましたが小さい、とにかくちいさい。 で、どうやって造ればいいのかというと。 白黒のコピー紙が1枚入っているだけです。どうやって造れっちゅうねんです。 それでも、20数年経ちながらもかろうじて色彩が残っているデカールを見ると 当時のスポンサーであったアリタリア、経営がにっちもさっちも行かなくて たった1ユーロで売りに出されたイタリア国営航空の緑が綺麗です。 この模型が販売されていた90年代当時は、こういった無駄で趣味性の高い 閉鎖的な経済が伸び伸びとその企業の特色や癖を対価として得ることができて いました。 でも、こういった模型の消滅は少なからず日本の模型業界にも責任があるのだと 思います。 なぜなら当時のこういったガレージキットは通常¥7000~¥30000もしました。 ちょうど日本がバブル時代に突入していたので、こんなワタシでも1週間に1個は 買っていた記憶があります。 それに引き換え日本製のCNC制御の分割金型を用いたプラモデルはガレージキット に対しておそらく100倍は高い精度でありながら値段は数千円でした。 バブルの終焉にともない、市場の収縮に危機感を覚えた日本のメーカーは このガレージキットを日本の技術で正確にしかも安価で製造してしまいました。 これでは、家内手工業でやっているメーカーは太刀打ちでき得る筈がありません。 更にはユーロの導入で輸出価格が上昇すると販売量が減少し、独身時代に 買っていたワタシの様な人間が子供に手が掛らなくなり「さて、もう一度」 と思ってもメーカーそのものが存在しません。 今となっては逆に、ヨーロッパで手造りとか数量限定などというとモノ雑誌で 特集が組まれても良い文化が、ビジネス全般にデジタル化されることで自然淘汰 される環境ができあがってしまっています。 願わくば、この建設業界も過度なデジタルツールの多用で趣味性の高い建築文化 やメーカーが淘汰されないでいて欲しいと思います。 ところで、このガレージキットですが。とあるリサイクルショップに山と積まれて 当時の数分の一の価格で販売されていました。 場所は教えられません、中古カメラもそうですが「店内の客は敵と思え」が こういった趣味の共通の掟です、ネットオークションで不特定多数の目に触れないのが せめてもの幸いです。
by telesis
| 2013-12-20 19:02
| 模型製作
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