前回に引き続き、伊豆で竣工した現場のご紹介です。
フロア毎に材種を変えながらコンセプトを共有されたご計画で、自分が撮影に伺った際には今回ご紹介するボルドーパインのエリアが完成していました。
ボルドーは海洋性松、ですので日本のクロマツに生態も製材後の顔もよく似ています。単純にあれが硬く、油っぽく、ワイルドになった印象だとSは感じています。なにしろ自宅で使っていますし。
この現場はオイルステイン塗装により色味を調整していますが、素地はきれいな白とフラミンゴ色の心材の段階で、これが褐色と力強い赤にどんどん変色して塗装の向こうから主張してきます。陽の当たるところは少しコントラストの低いオレンジがかかるでしょうか。
ほぼ同じ仕上げで15ヶ月の自分が経験しているように、さらにここから材が魅力を増していくこと、その材がこうしてプロの方のご自邸で新しい空間を担ってくれたことが嬉しくて仕方ありません。
140MG Bordeaux Pine, Osmo Finished
来週はまた伊豆、東部、そして神奈川の皆様に会いに伺います。
初めてお話しできる方もいらっしゃって、忙しくも楽しい1週間になると思います。
皆様よろしくお願い致します。