本日外出の際、外の空気を吸い込むと・・・。
春の匂いがしました。
この匂いを嗅ぐと記憶が蘇ります。
幼少の頃、ウキウキした気分、感覚が蘇ります。
嗅覚は記憶と密接な関係が有ると言われますが、私は信じます。
きっと新学期が始まり、これから始まる新たな冒険(いや、勉強だろ)に興奮していたのだろう。
それが数年間続くわけだから、記憶に刷り込まれていてもおかしくはない。
もうひとつ、同じ感覚にとらわれる匂いがある。
それは「初夏の雨上がりのアスファルトの匂い」である。
この匂いも同様に、懐かしくウキウキした気分になる。
私は中学卒業するまでは、東京都品川区小山台に住んでいた。
現在でこそ「森試の森公園」が解放されているが、その当時は塀で囲まれた農林試験場である。
何せ自然の無い都内。
雨が止むまで家の中で我慢し、雨が上がったとたん外に飛び出して遊んでいたのだ。
屋内という束縛から解放され外で自由に動き回れる高揚感とでもいうのか、
雨に濡れたアスファルトの匂い。
現在の自分は過去の積み重ねで出来上がっている産物。
こんな記憶を大事にしたいと思った春第一歩を踏み出した今日である。
写真は2007年渡米出張の際に撮った、雨上がりのシアトルにある製材所である。
シアトルは曇りの日が多く、全米の中でも自殺者が一番多いそうです。